いざ、三千年の歴史ある温泉・道後温泉本館の旅へ 道後温泉本館の旅

●伊佐庭如矢●

伊佐庭如矢(いさにわゆきや)がいなければ、道後温泉本館なかったといっても過言ではありません。
如矢は1890年、旧道後湯之町の初代町長となりました。就任時の懸案でもっとも困難な問題は、老朽化していた道後温泉の改築でした。如矢は町長としての給料は受け取らず、その給料分を温泉の改築費用に充当することにします。これではボランティアです。しかし如矢の町民への決意表明だったのでしょう。
改築の総工費は約135000円。現在に換算すると数十億円に上ります。途方もない予算に、町の財政が傾きかねない無謀な投資だと町民からは非難が後を絶たなかった。如矢が命の危険を感じるほど反対運動は激しさを増していきましたが、如矢は押し通しました。

・梁は城大工の坂本又八郎を起用し、姿を現した木造三層楼を建設。

・さらに道後へ鉄道を引きいれ、道後鉄道株式会社を設立。
道後〜三津口、一番町〜道後間に軽便鉄道を走らせて、客を温泉へ導きました。

この時期は関西からの航路が開かれるなどして道後温泉が最盛期とも言えます。
命と引き換えも辞さないこの如矢の大事業は100年以上たった今も道後の地に明るく照らしています。
鷺谷墓地という道後を見下ろす地に永眠した如矢は、銅像となって道後温泉本館にいてこの地を見守っています。
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